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トレース メッセージ フォーマット ファイル

トレース メッセージ形式 (TMF) ファイルは、トレース プロバイダーが生成するバイナリ トレース メッセージを解析および書式設定する手順を含む構造化テキスト ファイルです。 書式設定命令はトレース プロバイダーのソース コードに含まれており、 WPP プリプロセッサによってトレース プロバイダーの PDB シンボル ファイルに追加されます。

書式設定されたトレース メッセージをログに記録して表示する一部のツールには、TMF ファイルが必要です。 Tracefmt および TraceView は、トレース メッセージの書式設定と表示を行う WDK ツールであり、TMF ファイルを使用することも、PDB シンボル ファイルから書式設定情報を直接抽出することもできます。

Tracefmt を使用して TMF ファイルを作成し、 Tracefmt に Tracedrv 用の TMF ファイルを作成するよう指示する -i パラメーターを含めることができます。 詳細については、「 例 9: TMF ファイルの作成」を参照してください。

トレース プロバイダーの TMF ファイルがない場合は、Tracepdb を使用します。 Tracepdb は、PDB シンボル ファイルから書式設定命令を抽出し、それらを格納する TMF ファイルを作成します。 多くのアプリケーションおよびドライバー開発者は、PDB シンボル ファイルではなく TMF ファイルを配布することを好みます。

TMF ファイルの名前は、その TMF ファイルに関連付けられているメッセージのメッセージ GUID です。 ETW では、メッセージ GUID を使用して、特定のトレース メッセージを、書式設定命令を保持する TMF ファイルに関連付けます。

TMF ファイルには、次のデータが含まれています。

  • TMF ファイル データの抽出元の PDB ファイルの名前。

  • ソース ファイル内のトレース メッセージの メッセージ GUID とソース ファイル名。

  • トレース メッセージごとに、メッセージの種類、ソース コード ファイル名、行番号、メッセージ番号、メッセージ定義文字列、トレース フラグ名、マクロ呼び出しを含む C 関数の名前を指定するエントリ。

  • トレース メッセージに値が表示される変数とその関連する内部型名の一覧。 変数は、メッセージ定義文字列の %n 表記で表されます。

手記 TMF ファイルは内部使用のために予約されており、その形式は Windows の異なるバージョン間で変更される可能性があります。