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こんにちは。Exchange サポートの益森です。
今回は、Outlook が使用できない、Outlook の動作が非常に遅いなどの非常にクリティカルな問題が発生し、弊社にお問い合わせいただく際によくヒアリングさせていただく項目を改めて整理しました。
このような問題の原因は多岐に渡るため、問題を早急に解決するためには、情報を正確に把握して、問題の被疑箇所を絞り込むことが重要です。
既に実施している方も多くいらっしゃると思いますが、事前に正確な情報を把握しているかどうかで、資料を解析する時間や精度も変化するため、今後このような問題が発生した際は、以下の情報についても参考にしていただけますと幸いです。
<オンプレミス Exchange Server /Exchange Online 共通>
・ 事象が発生した正確な時間帯 (どのユーザーで何時ごろに発生したか特定できている場合は、事象発生ユーザー名/メールアドレスと時間帯)
・エンドユーザー様からの事象発生の申告数
・事象の再現頻度
・OWAは使用することが出来るか
・具体的な事象について
例) Outlook が起動しない、何らかのオペレーションを行うと固まる、エラーやバルーンが表示されるなど
・事象が発生した端末での対処
例)時間が経過すると復旧する、Outlook 再起動で改善されるなど
・事象発生端末について、特定の拠点に所属しているなど、ネットワーク経路などに何か傾向はあるか
・事象が発生している Outlook のバージョン
以下の画面により確認が可能です。
・Outlook の動作モード (オンラインモードかキャッシュモードか)
1) Outlook の [ファイル] - [アカウント設定] より、電子メールアドレスを選択し、[変更] をクリックします。
2) 以下の画面より、[Exchange キャッシュモードを使う] にチェックが入っているかを確認します。
・Outlook の接続プロトコル (MAPI/HTTP、Outlook Anywhere かなど)
確認方法については以下のブログを参考にしてください。
Title : MAPI/HTTP の紹介 (特徴/対応する Exchange Server と Outlook/無効にする方法)
URL : https://blogs.technet.microsoft.com/outlooksupportjp/2016/02/25/mapihttp-exchange-server-outlook/
<オンプレミス Exchange Server のみ>
・事象発生ユーザーについて、特定のサーバーを経由している、特定のデータべースに所属しているなど、何か傾向はあるか
・Exchange Server のバージョン
不明な場合は、Exchange 管理シェルで以下のコマンドを実行した結果よりご確認ください。
get-command exsetup | FL
Title : Exchange Server 更新プログラム: ビルド番号とリリース日
URL : https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/hh135098(v=exchg.150).aspx
・Exchange Server の台数構成
・Active Directory 環境
例)Active Directory サイト構成、シングルドメインかマルチドメインか、リソースドメイン/アカウントドメイン構成かなど
・ 直近でシステム構成に何らかの変更はあったか
例)サーバーを新規に追加した、メールボックスを移行してユーザー数が増加したなど
・Outlook から ExchangeServerの接続経路
例)LAN 内での接続、WAN を介した接続、負荷分散装置等のネットワーク機器の有無など
・現在確認しているサーバー側でのエラーなど
今後も少しでも皆様にとって有益な情報を届けていきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いします。
※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。