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Azure Arc で有効な Azure コンテナー ストレージとは

Azure Arc 対応 Azure コンテナー ストレージは、Arc に接続された Kubernetes クラスター用に設計されたファースト パーティのストレージ システムです。 この Arc 拡張機能をデプロイして 、ファイルを ReadWriteMany 永続ボリューム要求 (PVC) に書き込むことができます。この要求は、ローカルに保存したり、クラウド内の Azure Blob Storage の宛先に転送したり、クラウドの宛先からミラー化したりできます。

Azure Container Storage には、AI と ML のトレーニング モデル、Azure IoT Operations、その他の Arc サービスなど、さまざまなワークロードをサポートするさまざまな機能が用意されています。 高可用性とフォールト トレランスのオプションを利用できるこの Arc 拡張機能は、運用環境のワークロードに対応できます。

Azure Arc ソリューション アーキテクチャで有効になっている Azure Container Storage の図。

アーキテクチャ図を高解像度でダウンロードするには、 Jumpstart Gem にアクセスしてください。

Azure Container Storage の機能

Azure Container Storage は、Arc に接続された Kubernetes クラスターのネイティブ永続ストレージ システムとして機能します。 その主な役割は、柔軟で信頼性の高いフォールト トレラントなファイル システムを提供することです。これにより、データをエッジで安全に保持したり、Azure に階層化したり、クラウドからミラー化してローカルで使用できるようにすることが可能になります。

この拡張機能を実行する Arc 接続クラスターの主な機能は次のとおりです。

  • ノード障害に対する許容範囲: 3 つ以上のノード クラスターとして構成されている場合、Azure Container Storage はノード間でデータをレプリケートし、単一ノードの障害に対する高可用性と許容度を確保します。
  • クラスターに対するローカルストレージ: ローカル共有エッジ ボリュームを使用すると、ユーザーは ReadWriteMany アクセス モデルを使用して、エッジデプロイにローカルにデータを格納できます。
  • Azure へのデータ同期: Azure Container Storage はストレージ ターゲットを使用して構成されるため、ボリュームに書き込まれたデータは、クラウド内の Azure BLOB (ブロック BLOB、Azure Data Lake Storage Gen2、または OneLake) に自動的に階層化されます。
  • Azure からのデータ ミラー (プレビュー): Azure Container Storage はストレージ ターゲットで構成されているため、そのストレージ宛先に書き込まれたデータは、クラスター内のローカル ボリュームへの読み取り専用コピーとして自動的にミラーリングされます。
  • 単純な接続: お客様は、CSI ドライバーを使用して構成されたボリュームに簡単に接続して、ストレージに対する永続ボリューム要求の作成を開始できます。
  • オブザーバブル: 業界標準の Kubernetes 監視ログとメトリック機能をサポートし、Azure Monitor エージェントの可観測性をサポートします。

提供されている Azure Container Storage サービスは何ですか?

  • ローカル共有ボリューム: Kubernetes クラスターにローカルな高可用性のフェールオーバー対応ストレージを提供します。 この共有ストレージの種類は、クラウド インフラストラクチャに依存しないため、スクラッチ領域、一時的なストレージ、およびクラウドの宛先に適さないローカルで永続的なデータに最適です。

  • クラウド取り込みサブボリューム: Azure Data Lake Storage Gen2 や OneLake など、エッジから BLOB への無制限のデータ インジェストを容易にします。 このストレージの種類に書き込まれたファイルは、Blob Storage にシームレスに転送され、アップロードが確認されるとローカル キャッシュから消去され、新しいデータの空き領域が確保されます。 構成可能なポリシーを使用すると、アップロードと消去の動作を柔軟に行うことができます。 さらに、このストレージ オプションは、切断された環境でのデータ整合性をサポートし、ネットワークへの再接続時にローカル ストレージと同期を有効にします。

  • クラウド ミラー サブボリューム (プレビュー): クラウドからエッジにデータをミラー化します。 ミラー サブボリュームでは、クラウド BLOB ストレージをデータの配信元として使用することで、クラウドからエッジに配置された Kubernetes アプリケーションにコンテンツを配布できます。 データのクラウド コピーは引き続き権限のあるバージョンであるため、ローカル コピーはその BLOB コンテナーのデータの ミラー イメージです。 Mirror サブボリュームは、エッジで参照するための ReadOnly ファイル システム レプリカをアプリケーションに提供します。 Mirror サブボリュームは ReadOnly であり、エッジでデータを使用するワークロードによってデータを変更または削除することはできません。 データを変更する場合は、権限のあるクラウド バージョンを編集する必要があります。

詳細なアーキテクチャ

Azure Arc で有効になっている Azure Container Storage の詳細なアーキテクチャの図。

アーキテクチャ図を高解像度でダウンロードするには、 Jumpstart Gem にアクセスしてください。