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Excel JavaScript API を使用して、無制限の範囲に対する読み取りまたは書き込みを行う

これらのガイドラインを使用して、列全体と行全体のアドレスがどのように動作するかを理解し、エラーとメモリ使用量を減らすパターンを適用します。 Range オブジェクトがサポートするプロパティとメソッドの完全な一覧については、「Excel.Range クラス」を参照してください。

重要な点

  • "無制限" とは、列全体 ( A:Fなど) または行全体 ( 2:2 など) を意味します。
  • セル レベルのプロパティ ( valuestextnumberFormatformulasなど) は、無制限の読み取りの null として返されます。
  • 無制限の範囲にセル レベルのプロパティを設定することはできません。 これによりエラーが返されます。
  • getUsedRange()で最初に使用したセルに絞り込む。
  • 計算速度を速くし、メモリ使用量を削減するために、明示的な境界 ( A1:F5000 など) を優先します。

無制限の範囲の例を次に示します。

  • 列全体で構成される範囲アドレス。
    • C:C
    • A:F
  • 行全体で構成される範囲アドレス。
    • 2:2
    • 1:4

無制限の範囲の読み取り

無制限の範囲 (たとえば、getRange('C:C')) を要求すると、応答は、valuestextnumberFormatformulaなどのセル レベルのプロパティのnullを返します。 その他のプロパティ (addresscellCount) は引き続き有効です。

無制限の範囲への書き込み

要求が大きすぎるため、 valuesnumberFormatformula などのセル レベルのプロパティを無制限の範囲に設定することはできません。 たとえば、次のコード サンプルは、無制限の範囲の values を設定するため失敗します。

// Invalid: Attempting to write cell-level data to unbounded columns.
let range = context.workbook.worksheets.getActiveWorksheet().getRange("A:B");
range.values = [["Due Date"]]; // This throws an error.

次の手順

関連項目