適用対象: キャンバス アプリ
アプリが実行されているデバイスのクリップボードにテキストをコピーします。
Description
Copy関数は、任意のテキスト値を受け取り、クリップボードにコピーします。 テキストの内容に関係なく、クリップボードには特別な MIME タイプのないプレーン テキストが含まれます。 この関数は副作用関数と見なされるため、動作プロパティでのみ使用できます。
注意
Copy() 関数は、アプリのホストによってクリップボードに与えられるアクセスに制限されます。 その結果、埋め込みアプリのシナリオ (SharePoint の Power Apps、Power BI の埋め込みアプリ、Teams など) では、Copy()はサポートされません。 その他の組み込みシナリオでもこの機能はサポートされない可能性があります。 メーカーは IfError() を使用して、クリップボードにコピーするアクションが有効であることを確認し、有効でない場合は、コピーが失敗したことをユーザーに適切に警告します。
構文
Copy( text )
- text - 必須。 クリップボードにコピーするテキスト。
使用例
Copy ボタンを使用したテキスト入力
Copy関数を使用すると、多くのアプリで表示される入力コントロールのスタイルを作成できます。ここで、入力テキストへのボタンを使用すると、入力のテキストをクリップボードに簡単にコピーできます。
- Text inputコントロールを画面に挿入します。 既定では、TextInput1 という名前になります。
- 画面上の入力コントロールの隣に Button コントロールを挿入します。
- ボタンの OnSelect プロパティを Copy( TextInput1.Text )に設定します。
ボタンが選択されると、テキスト入力コントロールからのテキストがクリップボードにコピーされます。
テキストを処理してクリップボードに入れる
Copy関数はテキストを受け入れます。これは、それ自体が何らかの方法でアプリからテキストを操作する式である可能性があります。 たとえば、アプリには、従業員の 名, 姓, と役職を含む従業員レコードがある場合があります。 式は、この情報を1つのテキストとしてクリップボードに入れることができます。 次の例では、文字列補間を使用して、データを 1 つの文字列に結合しています。
Copy( $"{employeeRecord.Name} {employeeRecord.LastName} ({employeeRecord.Title})" )