Windows 10 IoT Core では、以前のさまざまなバージョンの Windows で使用可能な Win32 および .NET API サーフェス エリアのサブセットのみをサポートしています。 このツールでは、バイナリをスキャンし、これらのバイナリが使用している API のうち利用できないものを報告し、可能な代替案を提供します。 これは、IoT Core への移植コストを見積もるのに役立つだけでなく、その過程においても役立ちます。
使用
Windows 10 IoT Core API 移植ツールは、ms-iot/iot-utilities GitHub リポジトリにあります。 リポジトリ zip をダウンロードし、IoTAPIPortingTool フォルダーをローカル コンピューターにコピーします。 Visual Studio 2017 でIoTAPIPortingTool.sln を開き、プロジェクトを構築します。 これにより、IotAPIPortingTool.exe
が生成されます。
ツールを使用するには、IoTAPIPortingTool.exe <Application path> [-os]
を実行します。
移植ツールが使用されているアプリケーションの
<Application path>
exeUWP を使用する予定がない場合は、
-os
を指定する必要があります。 既定では、このツールは Windows UWP プラットフォームに対してバイナリを検証します。
注意
IoTAPIPortingTool.exe は Visual Studio 開発者コマンド プロンプトから実行する必要があります。 IotAPIPortingTool.exe が含まれているフォルダーに移動する必要があります。
Sample command: C:\IoTAPIPortingTool\bin\Debug>IoTAPIPortingTool.exe C:\Sample\Sample.exe -os
出力
ツールでは、IotAPIPortingTool.exe
が含まれているフォルダーと同じフォルダーに、コンマ区切り値 (csv) ファイルが生成されます。 ファイル名はIoTAPIPortingTool.csv
(または -os が指定されている場合はIoTAPIPortingToolOS.csv
) で、コマンド ラインに概要が表示されます。 Excel で.csv
ファイルを開き、完全な出力を分析します。