適用対象:SQL Server
この記事では、SQL Server Configuration Manager を使用して SQL Server のクライアント アプリケーションで使用されるクライアント プロトコルを構成する方法について説明します。 Microsoft SQL Server では、TCP/IP ネットワーク プロトコルおよび名前付きパイプ プロトコルを介したクライアント通信をサポートしています。 クライアントが、同じコンピューター上でデータベース エンジンのインスタンスに接続している場合は、共有メモリ プロトコルも使用できます。 プロトコルの選択には、3 つの一般的な方法があります。
すべてのクライアント アプリケーションを、同じネットワーク プロトコルを使用するように構成します。これを行うには、SQL Server 構成マネージャーでプロトコルの順序を設定します。
1 つのクライアント アプリケーションを、異なるネットワーク プロトコルを使用するように構成します。これを行うには、別名を作成します。 詳細については、「 クライアントで使用するサーバー エイリアスを作成または削除する」を参照してください。
sqlcmd.exe など、一部のクライアント アプリケーションでは、接続文字列の一部としてプロトコルを指定できます。 詳細については、「 sqlcmd を使用した SQL Server への接続」を参照してください。
SQL Server 構成マネージャーを使用する
クライアント プロトコルを有効または無効にする
SQL Server 構成マネージャーで、[ SQL Server Native Client Configuration] を展開し、[ クライアント プロトコル] を右クリックし、[ プロパティ] を選択します。
[ 無効なプロトコル ] ボックスでプロトコルを選択し、[ 有効] を選択してプロトコルを有効にします。
[ 有効なプロトコル ] ボックスでプロトコルを選択し、[ 無効] を選択してプロトコルを無効にします。
クライアント コンピューターの既定のプロトコルまたはプロトコルの順序を変更する
SQL Server 構成マネージャーで、[ SQL Server Native Client Configuration] を展開し、[ クライアント プロトコル] を右クリックし、[ プロパティ] を選択します。
[有効なプロトコル] ボックスで、[上へ移動] または [下へ移動] を選択して、SQL Server への接続時にプロトコルの試行順序を変更します。 [有効なプロトコル] ボックスの最上部に表示されているプロトコルが既定のプロトコルです。
SQL Server 構成マネージャーにより、サーバーの別名の構成や既定のクライアント ネットワーク ライブラリのレジストリ エントリが作成されます。 ただし、アプリケーションでは、SQL Server クライアント ネットワーク ライブラリまたはネットワーク プロトコルはインストールされません。 SQL Server クライアント ネットワーク ライブラリは、SQL Server セットアップ中にインストールされます。また、ネットワーク プロトコルは、Microsoft Windows セットアップの一部として (またはコントロール パネルの [ネットワーク接続] を使用して) インストールされます。 特定のネットワーク プロトコルは、Windows セットアップの一部として使用できない場合があります。 そのようなネットワーク プロトコルのインストールの詳細については、製造元のマニュアルを参照してください。
TCP/IP を使用するようにクライアントを構成する
SQL Server 構成マネージャーで、[ SQL Server Native Client Configuration] を展開し、[ クライアント プロトコル] を右クリックし、[ プロパティ] を選択します。
[ 有効なプロトコル ] ボックスで、上矢印と下矢印を選択して、SQL Server への接続を試みる際にプロトコルの試行順序を変更します。 [有効なプロトコル] ボックスの最上部に表示されているプロトコルが既定のプロトコルです。
共有メモリ プロトコルは、 [共有メモリ プロトコルを有効にする] チェック ボックスをオンにすることで、別個に有効にします。