MSBuild のターゲットとタスクを MSBuild でアウトプロセスで実行するように構成すると、ビルド全体を実行するコンテキストとは異なるコンテキストでタスクを実行できます。 これは、64 ビット MSBuild と互換性のないタスクを実行する場合や、別のバージョンの .NET Framework を対象としている場合に便利です。
たとえば、開発用コンピューターが 64 ビットの .NET Framework 4.7.2 オペレーティング システムで実行されている間に、32 ビットの .NET Framework 3.5 SP1 アプリケーションを対象にすることができます。 32 ビットまたは 64 ビットと特定の .NET Framework バージョンの組み合わせは 、ターゲット コンテキストと呼ばれます。
タスク
MSBuild は、特定のビルド タスクをプロセス外で実行して、より大きなコンテキスト セットをターゲットにします。 たとえば、32 ビットの MSBuild では、64 ビット プロセスでビルド タスクを実行できます。 これは、 UsingTask 引数と Task パラメーターによって制御されます。 MSBuild でインストールされたターゲットは、これらの引数とパラメーターを設定します。さまざまなターゲット コンテキストのアプリケーションをビルドするために変更は必要ありません。
独自のターゲット コンテキストを作成する場合は、これらの引数とパラメーターを適切に設定する必要があります。 例については、 Microsoft.Common.targets ファイルと Microsoft.Common.Tasks ファイルを参照してください。 複数のターゲット コンテキストを操作できるカスタム タスクを作成する方法、または既存のタスクを変更する方法については、「 方法: ターゲットとタスクを構成する」を参照してください。
正しくない構成に起因するエラー
構成のエラーにより、タスクが MSB4018 エラーまたは MSB4062 エラーで 失敗する可能性があります。