設定は、作成者と管理者がカスタマイズされたエクスペリエンスを提供するためにアプリをすばやく構成できるようにするソリューション コンポーネントです。 設定を使用して、1 つのアプリまたは環境内のすべてのアプリに対して機能を有効または無効にしたり、機能の動作を構成したりできます。
設定は、定義の設定、環境設定、アプリ値の設定の 3 つのサブコンポーネントで構成されます。
| サブコンポーネント | Description |
|---|---|
| 定義の設定 |
|
| 環境設定値の設定 |
|
| アプリの値の設定 |
|
注
以下に示す手順に従うには、 ソリューションプレビューがオンになっている必要があります。 Power Apps の [ソリューション ] 領域のコマンド バーで、 ソリューションプレビューがオンになっていることを確認します。 ソリューション プレビューがオフになっている場合は、プレビューを有効にするオプションを選択します。 詳細情報: ソリューション ビュー
設定の定義
設定定義では、設定の基本プロパティを指定します。 設定定義で構成できるプロパティの完全な一覧を次に示します。 これらのプロパティの一部は、設定の作成後に変更できません。
| プロパティ | Description |
|---|---|
| 表示名 | 設定が表示されるすべてのユーザーインターフェイスで、利用者に表示される名前。 |
| 名前 | 環境内の設定の一意の名前。 名前は、指定された表示名に基づいて自動的に生成されますが、設定を作成する前に変更できます。 設定が作成されると、 名前 はアプリケーションまたはコードで参照される可能性があるため、変更できません。 名前 には、ソリューション の発行元に対応するプレフィックスがあります。 このプレフィックスは、後で別のソリューションまたは環境にインポートする場合に、設定に一意の名前を付けるために使用されます (プレフィックスは異なります)。 |
| 説明 | この説明は、設定が表示されるすべてのユーザー インターフェイスで設定が何に使用されているかを他のユーザーが理解するのに役立ちます。 |
| データ型 | 設定のデータ型は、設定の値の格納方法を制御します。 データ型は、 数値、 文字列、または はい/いいえに設定できます。 設定の作成後にデータ型を変更することはできません。 |
| 既定値 | 既定値は、 データ型を選択した後で使用できるようになります。 設定環境値または設定アプリ値によってオーバーライドされない限り、使用される設定の値を指定します。 |
| 値を変更できます。 | 設定は、次のいずれかのレベルでオーバーライドできます。
|
| リリース レベル | リリース レベルは、フレームワークやその他のコンシューマーに、設定が使用されている機能の状態に関する設定を通知するために使用されます。 リリース レベルは、 一般公開 または プレビューに設定できます。 |
| 情報 URL | 設定のコンシューマーが設定の目的を理解するのに役立つドキュメントへのリンク。 設定が表示されるすべてのユーザー インターフェイスで 、[詳細情報 ] リンクとして使用されます。 |
新しい設定定義の追加
- Power Apps にサインインします。
- ナビゲーション ウィンドウで、ソリューション を選択します。 項目がサイド パネル ウィンドウに表示されない場合は、…さらに表示 を選択して、目的の項目を選択します。
- ソリューションの一覧から、設定を追加するソリューションを開きます。
- コマンド バーで、新しい > その他 > 設定 > 設定の定義 を選択します。
- [ 新しい設定 ] ダイアログで、要件に基づいて各プロパティの値を指定します。 定義プロパティの設定については、「定義の設定」を参照してください。
- プロパティの値の指定が完了したら、[ 保存] を選択します。
既存の設定定義の追加
- Power Apps にサインインします。
- ナビゲーション ウィンドウで、ソリューション を選択します。 項目がサイド パネル ウィンドウに表示されない場合は、…さらに表示 を選択して、目的の項目を選択します。
- ソリューションの一覧から、設定を追加するソリューションを開きます。
- コマンド バーで、[既存の>その他の>設定を追加] を選択します。
- [ 既存の設定定義の追加 ] ダイアログで、追加する 1 つ以上の設定を選択します。
- 設定の選択が完了したら、[次へ] を選択します。
- [ 選択した設定定義 ]ダイアログで、選択した設定ごとに、[ 設定定義を含める]オプションが表示されます。 各設定に対して存在する場合は、環境変数の値を 含める こともできます。
- [ 追加] を選択して、設定の定義や環境設定の値を追加します。
設定定義の更新
- Power Apps にサインインします。
- ナビゲーション ウィンドウで、ソリューション を選択します。 項目がサイド パネル ウィンドウに表示されない場合は、…さらに表示 を選択して、目的の項目を選択します。
- ソリューションの一覧から、設定を作成したソリューションを開きます。
- ツリー ビューで、[ 設定] > [設定の定義] を選択します。
- 更新する設定定義を選択します。
- [ 設定の編集 ] ダイアログで、変更するプロパティの値を更新します。
一部のプロパティは、設定の作成後に更新できないことに注意してください。 また、ほとんどの場合、所有していない設定定義を更新することはできません。 - プロパティの値の更新が完了したら、[ 保存] を選択します。
設定定義の削除
- Power Apps にサインインします。
- ナビゲーション ウィンドウで、ソリューション を選択します。 項目がサイド パネル ウィンドウに表示されない場合は、…さらに表示 を選択して、目的の項目を選択します。
- ソリューションの一覧から、設定を作成または追加したソリューションを開きます。
- ツリー ビューで、[ 設定] > [設定の定義] を選択します。
- 削除する設定定義を選択します。
- コマンド バーで、[ このソリューションから削除] > [削除] を選択します。
このソリューションから削除 すると、現在のソリューションから設定定義が削除されますが、既定のソリューションまたはその他のソリューションの一部として引き続き追加されます。
設定定義の削除
- Power Apps にサインインします。
- ナビゲーション ウィンドウで、ソリューション を選択します。 項目がサイド パネル ウィンドウに表示されない場合は、…さらに表示 を選択して、目的の項目を選択します。
- ソリューションの一覧から、設定を作成または追加したソリューションを開きます。
- ツリー ビューで、[ 設定] > [設定の定義] を選択します。
- 削除する設定定義を選択します。
- コマンド バーで、[ この環境から削除] > [削除] を選択します。
この環境から削除 すると、現在の環境から設定定義が削除され、その環境のソリューションの一部ではなくなります。 削除できるのは、自分が所有する設定定義のみです。
環境設定値の設定
設定環境設定は、環境内のすべてのアプリの設定の既定値をオーバーライドするために使用されます。 設定の既定値が環境内のアプリに使用する値ではない場合は、設定環境設定を使用します。
新しい設定環境値の追加
Power Apps にサインインします。
ナビゲーション ウィンドウで、ソリューション を選択します。 項目がサイド パネル ウィンドウに表示されない場合は、…さらに表示 を選択して、目的の項目を選択します。
ソリューションの一覧から、設定の環境変数を追加するソリューションを開きます。
ソリューションで設定定義 を 使用できる場合:
- 設定定義を選択します。
- [ 設定値の編集 ] ダイアログの [ 設定環境設定 ] セクションで、[ 新しい値] を選択します。
- 値を指定し、[ 保存] を選択します。
ソリューションで設定定義を使用できない場合:
- コマンド バーで、[新規] > [その他] > [設定] > [環境設定値] を選択します。
- 設定環境設定の値を追加する設定を選択し、[ 追加] を選択します。
- [ 新しい設定値 ] ダイアログの [ 環境設定の値 ] セクションで、[ 新しい値] を選択します。
- 値を指定し、[ 保存] を選択します。
既存の設定環境値の追加
Power Apps にサインインします。
ナビゲーション ウィンドウで、ソリューション を選択します。 項目がサイド パネル ウィンドウに表示されない場合は、…さらに表示 を選択して、目的の項目を選択します。
ソリューションの一覧から、設定の環境変数を追加するソリューションを開きます。
ソリューションで設定定義 を 使用できる場合:
- 設定定義を選択します。
- [ 設定値の編集 ] ダイアログの [ 設定環境設定 ] セクションで、[ 既存の値の追加] を選択します。
- 必要に応じて値を更新し、[保存] を選択 します。
ソリューションで設定定義を使用できない場合:
- コマンド バーで、[既存の>その他の>設定を追加] を選択します。
- [ 既存の設定定義の追加 ] ダイアログで、設定値を追加する設定を 1 つ以上選択します。
- 設定の選択が完了したら、[次へ] を選択します。
- 選択した設定定義ダイアログで、選択した設定ごとに、[設定環境の値を含める] オプションが(設定値が存在する場合)表示されます。 必要に応じて、各 設定の設定定義を含め ることもできます。
- [ 追加] を選択して、設定値や設定定義を追加します。
設定環境値の更新
- Power Apps にサインインします。
- ナビゲーション ウィンドウで、ソリューション を選択します。 項目がサイド パネル ウィンドウに表示されない場合は、…さらに表示 を選択して、目的の項目を選択します。
- ソリューションの一覧から、設定の環境変数を追加したソリューションを開きます。
- ツリー ビューで、[ 設定] > [環境設定] を選択します。
- 更新する環境設定値を選択します。
- [ 設定の編集 ] ダイアログの [ 環境設定の値 ] セクションで、値を更新し、[ 保存] を選択します。
設定環境値の削除
- Power Apps にサインインします。
- ナビゲーション ウィンドウで、ソリューション を選択します。 項目がサイド パネル ウィンドウに表示されない場合は、…さらに表示 を選択して、目的の項目を選択します。
- ソリューションの一覧から、設定を作成または追加したソリューションを開きます。
- ツリー ビューで、[ 設定] > [環境設定] を選択します。
- 削除する設定環境設定を選択します。
- コマンド バーで、[削除] > [このソリューションから削除] を選択します。
このソリューションから削除 すると、現在のソリューションから設定環境設定の値が削除されますが、既定のソリューションまたはその他のソリューションの一部として引き続き追加されます。
設定環境の値の削除
- Power Apps にサインインします。
- ナビゲーション ウィンドウで、ソリューション を選択します。 項目がサイド パネル ウィンドウに表示されない場合は、…さらに表示 を選択して、目的の項目を選択します。
- ソリューションの一覧から、設定を作成または追加したソリューションを開きます。
- ツリー ビューで、[ 設定] > [環境設定] を選択します。
- 削除する環境設定値を選択します。
- コマンド バーで、[ この環境から削除] > [削除] を選択します。
この環境から削除すると 、現在の環境から設定値が削除され、その環境内のソリューションの一部ではなくなります。
アプリの値の設定
アプリ値の設定は、設定の既定値と、1 つのアプリの設定環境設定をオーバーライドするために使用されます。 設定環境の値がアプリに使用する値ではない場合は、アプリの設定値を使用します。 環境設定値が存在せず、設定の既定値がアプリに適していない場合は、設定アプリの値を使用してください。
注
以下に示す手順に従うには、新しい アプリ デザイナーを使用する必要があります。 現在、アプリ デザイナーには Power Apps プラットフォームの設定のみが表示されます。 プラットフォーム以外の設定の場合は、次の説明に従ってソリューション エクスプローラーを使用してください。
アプリ デザイナーを使用した設定アプリ値の追加または更新
- 設定値を追加するアプリを App Designer で開きます。
- コマンド バーで、設定 を選択します。
- [ 設定] ダイアログで、[ 機能 ] タブまたは [ 今後の 予定] タブを選択します。
[ 機能 ] タブには、リリース レベルが [一般公開] に設定されているすべての設定が表示されます。 [ 今後の予定] タブには、リリース レベルが [プレビュー] に設定されているすべての設定が表示されます。 - 必要な設定のアプリ値を追加または更新します。
- アプリを保存し、公開します。
アプリ デザイナーを使用して設定アプリの値を削除する
- アプリ デザイナーで、設定アプリの値を削除したいアプリを開きます。
- コマンド バーで、設定 を選択します。
- [ 設定] ダイアログで、[ 機能 ] タブまたは [ 今後の 予定] タブを選択します。
- 削除する設定アプリ の値 の横にある [環境の値にリセット] を選択します。 これにより、設定値は、設定環境の値が存在する場合、その値にフォールバックします。 設定環境値が存在しない場合は、設定の既定値に戻ります。
[ 環境の値にリセット ] オプションは、設定アプリの値がその設定に対して以前に追加された場合にのみ表示されることに注意してください。 - アプリを保存し、公開します。
ソリューション エクスプローラーを使用した設定アプリ値の追加または更新
- Power Apps にサインインします。
- ナビゲーション ウィンドウで、ソリューション を選択します。 項目がサイド パネル ウィンドウに表示されない場合は、…さらに表示 を選択して、目的の項目を選択します。
- ソリューションの一覧から、設定アプリの値を追加するソリューションを開きます。
- 設定定義または設定値がソリューションで使用できない場合は、そのうちの 1 つを追加します。 [既存の設定定義の追加] または [既存の設定値の追加] に移動します。
- 設定定義または環境設定値を選択します。
- [ 設定値の編集 ] ダイアログの [ アプリ値の設定 ] セクションで、設定アプリの値を追加するアプリを見つけます。 ソリューション エクスプローラーを使用すると、現在のソリューション内にあるアプリの設定アプリ値のみを追加できることに注意してください。
- 値を指定し、[ 保存] を選択します。
- アプリ値の設定を有効にするには、アプリ デザイナーまたはソリューション エクスプローラーを使用してアプリを再発行する必要があります。
ソリューション エクスプローラーを使用して設定アプリの値を削除する
- Power Apps にサインインします。
- ナビゲーション ウィンドウで、ソリューション を選択します。 項目がサイド パネル ウィンドウに表示されない場合は、…さらに表示 を選択して、目的の項目を選択します。
- ソリューションの一覧から、設定アプリの値を削除するソリューションを開きます。
- 設定定義または設定値がソリューションで使用できない場合は、そのうちの 1 つを追加します。 詳細: 既存の設定定義の追加 または 既存の設定値の追加。
- 設定定義または設定環境値を選択します。
- [ 設定値の編集 ] ダイアログの [ アプリ値の設定 ] セクションで、設定アプリの値を削除するアプリを見つけます。 ソリューション エクスプローラーを使用すると、現在のソリューション内にあるアプリの設定アプリ値のみを削除できることに注意してください。
- 設定アプリの値の横にある [... ] を選択し、[ 環境にリセット] を選択します。
- 保存 を選択します。
- 設定アプリの値を削除して有効にするには、アプリ デザイナーまたはソリューション エクスプローラーを使用してアプリを再発行する必要があります。
コードを使用した設定値の取得または更新
使用可能なメソッドについては、「 クライアント API を使用して設定値を取得または更新する」を参照してください。
こちらも参照ください
開発者向け: